八十爺のひとりごと

年寄りの冷や水で若い人に挑戦

晩春の午後の散歩(俳句二句)

4月26日(金)午後3時

少し曇って、いつ雨になるかと心配しながらも散歩に出かけることにし、

家を出て、いつもどおりの道を行くことにしました。

20分ほどの散歩です。

 

公園のラベンダー、孟宗竹の竹林の細道を経由して帰宅しました。

俳句二句

☆ ラベンダー薫り一面咲きほこり

☆ 竹落葉さくさくさくと足の下

 

俳句 山吹

俳句 2句

 山吹や夕陽落ちゆく明日は晴れ

 

25日の夕方です。午後の散歩で、山吹の花を見ました。

 

このところ、天気の移り変わりが早く、気温の変動が激しいです。

しかし、いま夕方は好天気で、西の秩父山脈に落ちてゆく真赤な陽が美しい。

きっと、この俳句が読まれる頃は、晴れていることでしょう。

今日一日、希望の一日になりますよう・・・。

 

☆ 山吹や川の流れに棹さして

 

ついでに、山吹の句を詠みました。

これは、荒川の堤を散歩していた折に見た光景を思い出しての句です。

 

小舟を操り、下流から上って来ました。

川の流れはそれほどでもないのに船頭さんは苦労されていました。

やはり下りと上りは随分と違うのでしょうね。

 

思い出して詠む句は、イレギュラー。

やや臨場感がありませんね。

おおらかなお母様

日曜日の朝9時半です。

日本晴れの良い天気、お空には雲一点も無く。

いつものコースの散歩に出かけました。

 

公園には沢山のチュウリップが植えてあり、いま真っ盛り。

薔薇も新芽が出てきました。5月には美しい花を咲かすことでしょう。

 

藤棚の下で、赤ちゃんに哺乳瓶を使って、お乳を上げているお母様をみました。

 

私の子供の頃、いまから60~70年前は、お米の研ぎ汁やら山羊や牛の乳などを手に入れて、こどもに与えていました。戸外において、母親が自分のお乳を堂々と人前で子供に与えるのは、当たり前の光景でしたが・・・。

 

最近は、人口乳の製品があふれていて、戸外で母乳を与える景色を見ることがなくなりました。

 

今も昔も、幼い子供は天真爛漫、美味しそうに母親から与えられるお乳をにこにこと飲みます。

この母子を眺めていて、なんとも言えない幸せな気分になりました。

 

遠い昔の事を想いつつ、俳句を作りました(昔の思い出です)。

 

    * 緑陰に乳房吸ひつつ虫笑ひ

    * 緑陰におおらかな親乳吸はす

 

 

春爛漫

昨日に打って変って、今日は朝から好天気。

私が散歩している道。桜は今日が満開。

    *満開や弁ひとひらも落ちず咲く

 

保育園の塀沿いに歩いて、曲がると山茶花の垣根が続きます。

芹洋子さんの歌う童謡「思い出」にあるように、「垣に赤い花さく あの家・・・」

山茶花の真っ赤な花が咲いています。

ところどころ楊貴妃に譬えられる花海棠が植えてあり、道の脇の花壇に一重の黄水仙の花が咲いています。

    *海棠の雨の滴やいろ紅き

 

桜の鑑賞、至福の時間

ベランダから観る櫻(山櫻)は、いま満開です。

花は薄黄緑の葉の間に少し白が勝った紅色です。

年々歳々、この桜を見てきましたが、いままでゆっくりと眺める時間がありませんでした。

今日は、この歳になるまでになかったようなゆったりした時間がとれました。

とは言っても、20分ほど。

 

至福の時間。

 

朝は7時。風もなく空は真っ青。好天気です。

小鳥の目白が、朝早くから来て花の蜜を吸っています。

 

鑑賞しつつ思います。

  朝の風も無い静かな空気の中の花

  昼過ぎ、風に吹かれて、楚々と花弁を飛ばしつつ散る花

  凪の夕方、夕陽に照らされている花

朝・昼・夕方それぞれに趣があります。

 

人の暮らしも、この花の様に過ぎたらよいと思います。